黒ひつじから見えるセカイ。

ADHDで2歳娘を育児中の主婦です。育児と発達障害についてをメインに生活のあれこれを書いています。

産まれた!

赤ちゃんが産まれました。
CCAMという先天性疾患を抱えているため、すぐにNICUに入り検査入院中ではありますが、とりあえずは元気でいてくれてるみたいです。

ところで、もともと私は他人に対して情が薄いとよく言われます。
ライン引きできないような強烈な感情移入はするものの、恋愛もあまりしないし、他人にそこまで執着はせず、壁を作りがちです。

赤ちゃんを生む前は、こんな性格なので周りのお母さん達みたいに可愛がれるのか、愛情をもてるのか心配でしたが…。

が、数日接しただけで感じます。可愛い!です。圧倒的に自分の子だけ異常に可愛いです。

もともとそこまで赤ちゃん好きなわけではなかったですが、仕草一つ一つが可愛くて仕方ありません。いつも会えるわけではないのでなおさらそう感じるのかもしれませんが…。

ちゃんとお母さんとしての本能はあったようで少し安心してます。
あとは赤ちゃんの検査で少しでも良い結果がでてくれて、早く元気になってくれることを祈るばかりです。

成長による多動の変化

子どもの多動が治らない!

なんでこの子は落ち着きがないの?

将来どうなっちゃうんだろう…

どうやら私には幼児期から多動の傾向があったようです。
まずは私の場合の幼児期からの特徴と、大人になるにつれの変化を書いていきたいと思います。

[幼児期]
  • とにかくよく泣く。夜泣きすごい。
  • 幼稚園で教室から大脱走。
  • 集合写真で一人だけカメラ目線じゃない。何か違うところを見てる。
  • お遊戯会でひとりだけお遊戯してない。何か違うところを見てる。
  • みんなで体操をしてる時ひとりだけなんか違う動きをしてる。
[~20代まで]
  • 卒業式や入学式、座ってる時に何かと落ち着きなくゴソゴソしてる。
  • 授業中、授業をきかずに手悪さしたり考え事してる。
  • 夜、落ち着いて眠ることができず、不眠症
[現在]
  • 家にいる時はとりあえず携帯弄る。携帯依存症。
  • 外食中、待たされてる間、ストローとかお手拭きとか何かと触っちゃう。
  • 家でドラマや映画をみてる間、洗濯物畳んだり、途中で止めて違うことしたりしないと落ち着かない。
  • 料理を作ってる最中、二つの事を同時進行しようとして、失敗。
  • 手持ち無沙汰な時とかついつい髪とか弄っちゃう。

幼児期に関してはそれ多動か?て感じではありますけど(´Д`;)
とりあえず、大人になるにつれ、人に迷惑かけないレベルくらいまでは落ち着きました。周りからはなんだか落ち着きがないね、と指摘されることは未だにありますが…。
特に女の子の場合であれば、多動は出にくいと言われているので、子どもの頃ちょっと、あれ?というレベルなら、そんなに心配しなくても、常識的な範囲くらいまでにはおさまるんじゃないかと思います。
(流石に今、黙って静かに座ってろ、と言われたら、動かずに座ってるくらいはできますから。)
多動傾向は大人になると、せっかち、そわそわして落ち着きがない、早とちり、マルチタスクして失敗とか、そんなところにちょいちょい出てきます。

次に多動行動の理由について個人的に考えてみたいと思います。

無くしちゃいけない自尊心

できないことや奇行が多かったために、叱られてばかり、嫌われてばかりだった子供時代。
そんな毎日を過ごしたことの一番の弊害は、実は発達傾向による生活の困難さよりも健全な自尊心が育たなかったことによるものでした。

「自分は人より劣っている」「どうせ何をしてもうまくできない」
自尊心欠如によるこうした思い込みは、成長と共に他人に対する恐怖心と嫌悪感を悪化させ、ますます自分を孤立に追い込み、性格を卑屈にし、ねじれさせました。
どうせできないと思い込んでるため、やりたいことも見つからず、進んで新しいことをやろうともしなくなり、閉じこもりがちな毎日を過ごすことになります。

自尊心は大人になって育てることもできるでしょうが、なかなか子供の頃からの自分のイメージというのは変えることはできません。
何せ成功体験がほとんどなく、ダメな人間というレッテルを自分自身に貼り付けて生きてる訳です。できるものもできなくなります。

そして、自尊心のないまま大人になると、ストレス耐性が弱い人間になります。ストレスがたまると体も壊しますから悪循環もいいところです。

もし、子に対して例えどういう子であろうがこの子なりにきちんと育って欲しいとそう思うのであれば、まず本当に一番やってはいけないことはきっと「人格否定」なんでしょうね。
できないことをできていない、そう教えるのは間違ってはいないのですが、それ以上のことまで否定し続けるとかえって悪影響になりかねません。

…ただ、自分が親だったとしたら…イライラが募って、余裕がないことでやってしまいそうですね…産んだら突然神様みたいに立派な人間になれるわけではないでしょうから。
結局、人間が本当に一番優先してやらなくちゃいけないのは、人のことに集中するより自分自身のメンテナンスなのかもしれません。
しかし、そうは言っても親になってしまった以上、子どもの問題を先延ばしにするにも限界があるわけで。
そう考えると…本当に親になるって大変なんだなあ。

発達の疑いと親の教育

子供が発達障害の可能性。

そんなことない!ただの個性よ!

認めずに普通の子と同じように厳しく育てたらどうなるの?


子供の頃、周囲の先生や大人は、多動で周りに溶け込めず、発育にも遅れがあった私の様子を見て、私の母親に対して何かしら注意をしていたようです。
(母親自身の口や、幼稚園の連絡帳、先生との面談からその後知りました。)
しかし、当時は知的障害のない発達障害に関してそれほどメジャーではなく、特にサポートも受けずに育ちました。

母親はそうした周りからの注意を本人の努力不足や甘えと考えたようでした。
そして、人と同じようにできないことをその都度何度も怒りました。
言われる内容はいつも同じです。
「なんでできないの?!」「いつも言ってるでしょ!」
何故できないかを責められたところで、理由はわかりません。子供の私には普通に過ごすとこうなった、としか言いようがありません。もしかしたら、普通の子なら言われたことを理解して、言われた通りにできることなのかもしれませんが、当時の私には本当にわかりませんでしたし、何故かできませんでした。
何故できないの?とはできることが前提でサボってるんでしょと叱っている訳ですから、解決策もわからず、本当にできない人間にはただできないことを責められてるだけにすぎません。
結局物事はまるで解決せず、外にでればいじめられる、先生には嫌そうな目で見られる(何となく雰囲気で察することができていました)、家に帰れば怒られる毎日。
誰からの保護も受けられず、子供の頃にはすっかり自尊心を失った、ACができあがりました。

私の発育の遅れは環境の悪さも原因の一つだったのかもしれませんが…子供にもし障害の可能性があった場合は、それをとにかくしっかり叱れば大丈夫というのは、私の経験上からすると、あまりいい結果にはならないと思います。
叱られ続けたことで私が学んだことは「私は何をやらせてもダメな人間だ」という思い込みだけです。そして、母との関係もこじれました。結局、誰のためにもなりませんでした。
しかし、逆に個性だからと放置され、許されていたらどうでしょう。自尊心は育ったかもしれませんが、努力をせず、できることと好きなことだけをする子に育ったと思います。
本人は楽かもしれませんが、それはそれで周りは大変です。

子供の頃に本当に必要だったのは、具体的に「一体どうすればできるか、変えられるか」「本人がどこまで理解しているか」「何が原因なのか」であり、何度か成功体験を重ねさせ、習慣化させれば、少なくとも少しはマシになったでしょう。
もしくはできる能力が本人にはないとわかっていたなら、それはそれで諦めるしか方法はありません。

なぜできないのか、なぜ余計なことをしてしまうのかを周りも本人も理解できないので、結果、本人も劣等感を抱え、周りもイライラする悪循環が生まれたのです。

しかし、その行動を母親ひとりで抱えるのは当然難しいと思います。
大人の今と違って、子供であればまだ柔軟性もありますから、受けられるサポートがあるのなら、できるだけ早く受けた方がその後もやりやすくなります。
専門機関での診断、場合によってはカウンセリング、そういったものに頼れる環境があるなら頼る方がやはりベストなのかな、と子供の頃を振り返ると個人的には考えています。
それは確かに、その子の結婚や就職などに影響する未来、周りの偏見など、先行きは心配にはなると思いますが、わからないまま放置したところでいい結果になることはないでしょう。

それも頼れない状況なら、もしかしてという疑惑はもちつつ、行動を観察し、いざというときのために知識を持っていた方がいいのかもしれません。
そうだったとしても、そうじゃなかったとしても受け入れてくれる余裕があり、理解をしめしてくれる人が身近にいる、それだけでも少しは救われたんじゃないかと今では思うのです。

これから母になろうとしている自分。子供に遺伝してしまった場合も考えて、真剣に自分の子供の頃を振り返って、今後に活かしていけたらなと思います。

私の経歴とこのブログについて

ASDADHD傾向があり(未診断)怒りっぽくモラハラ気質の父と、依存体質で過干渉、思い込みの激しい母の間の長女として生まれ、幼少時代の家庭は常に怒鳴り声の聞こえる中で暮らす。

幼少期から神経質で癇癪持ち、寝ない、身だしなみが汚い、落ち着きがない、集団行動ができないなどADHDの特性が出始め、小学生の頃から悪目立ちしていたため、孤立したりいじめに合う。

中学生になって甲状腺亢進症を発症。

大学に進み、一人暮らしを始めるが、片付けができない、スケジュール通りに動けない、空気が読めない、要領の悪さと極度の不器用など、様々な問題行動により、バイトはクビになり、友人は離れ、単位は落とす。

自己嫌悪から鬱、引きこもり、自殺未遂を経て、大学を休学し、精神科に通院。

不安障害、うつ状態と診断され、しばらく休養し、その後復学、卒業。

仕事を始め、特性とも多少うまく付き合えるようにはなるが、かなり無理をしているせいなのか、精神的に不安定になり、体調を崩し、仕事を続けられず、退職、休養、転職を繰り返す。

その後、仕事先で出会った現夫と結婚。

2年後、自然妊娠するが、娘になるその子の肺に先天性の疾患(CCAM)があることが発覚。

1歳時、患部摘出手術し、無事成功。現在経過観察中。

しかし、問題はそれだけではなく、娘生後五ヶ月の時にアトピー皮膚炎と、たまご、小麦粉、牛乳のアレルギーが発覚。

小麦粉、牛乳は1歳で食べられるようになったが、たまごは完全にはまだ食べられない状態+喘息傾向があり、現在もなお通院中。

 

発達障害を知ったのは妊娠中。自分自身が周りと違うことは小学生の時に自覚していたので、ADHDの特性を見て、すぐにこれだと思い、こどもが1歳超えたタイミングで検査を受け、不注意優勢型ADHDの診断を受ける。

現在も通院中。

 

まさに人生ハードモード。自己嫌悪や罪悪感など悩みはつきませんが、周りとくらべたり、意識しすぎなければ、それなりに楽しいことも幸せなこともたくさんあります。

どうしても空気の読めないズレた考え方と狭い視野にはなってしまう部分はありますが、それはそれで受け入れて、できるだけ明るく生きていくために頑張ろうと思っています。

周りの白いひつじの群れの中にぽつんと紛れこんでしまった、黒いひつじ。それが私が感じてきたこの世界での自分の立ち位置でした。

白いひつじ(健常者)とは見え方が違うこの世界を、黒いひつじの目線から書いていけたらいいなと思い、このブログを始めました。

その当初の予定から随分ズレて、単なるオススメ商品の紹介ブログとかになりつつありますが…発達障害について、子育てについて、その他様々な生活についてを書いていきたいと思ってます。

よろしければご覧ください。